情報ステーションでは、読書の利便性がはるかによくなるデイジーへの移行を目ざし、準備を進めています。

そのためには、(1)普及状況を知ること、(2)テープ雑誌のデイジー化を進めること、(3)デイジーが使えるように支援を強化すること、(4)貸出用のデイジー再生機を確保すること、などが必要です。

1点目のデイジーの普及状況では、音訳図書の利用者のうち、下京区が73%、北区が86%という想像をはるかに超える割合でした。「ライトハウス通信のデイジー版を発行してほしい」という声を聞きましたが、確かに頷けます。

2点目の雑誌のデイジー化では、当館製作のテープ雑誌(3〜4種)のデイジー化を図り、2012年4月より各種雑誌を1枚のCDに収めたデイジー雑誌を発行する予定です。返却不要のCDで製作し、ご希望の方に毎月お届けします。申込方法等につきましては、詳細が決まり次第、本誌を含む各雑誌にてご案内します。また、何らかの事情でデイジーが聞けない方につきましては、お問い合わせください。

3点目では、「デイジーを使いたいが操作方法がわからない」「試しに使ってみたい」「訪問で使い方を教えてもらいたい」などのニーズへの対応が必要です。従来のグループ講習にとどまらず、

家庭訪問等の新たなサービスにも取り組んでいきたいと考えています。4点目では、「デイジー再生機の給付が受けられない」、「使えるかどうか試しに使ってみたい」、「高価で買えないから貸し出してほしい」など、貸出用を一定程度整備する必要があります。

現在、多くの情報提供施設が図書や雑誌をテープからデイジーに切り換え、デイジーでしか製作されないものが増えています。様々な情報を得るためには、デイジーを使えるかどうかによって左右される時代になっています。

こうした状況をご理解いただき、京都ライトハウスもスムーズにデイジーに移行していきたいと考えています。何とぞご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。(田中 正和)