おかげさまで、本年、京都ライトハウスは創立50周年を迎えました。これもひとえに、応援いただきました皆さまのお陰と厚く御礼申し上げます。

節目を越えたこれからも、皆様のニーズに応えていける、より良い京都ライトハウスとなれるよういっそう努力してまいりますので、今後とも倍旧のご支援をいただけますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

法人主催の主な記念事業として

  • 6月4日(土) 創立記念バザー
  • 6月26日(日) 創立記念式典
  • 7月10日(日) 創立記念機器展示会

などを執り行いました。

また、関係サークルによって開催していただいた主な記念イベントとしては、

  • 6月12日(日) チャリティ花ノ坊京都民謡ショー(からたけ民謡会)
  • 7月17日(日) ハムスターズ想い出コンサート(ハムスターズ)

などがあります。ご協力ありがとうございました。

記念事業のご報告

  1. 創立記念バザー
    1. 概要
    2. フォトレポート
  2. 創立記念式典
    1. 概要
    2. 理事長のご挨拶
    3. 理念
    4. フォトレポート
  3. 創立記念機器展示会
    1. 概要
    2. フォトレポート

創立記念バザー

概要

梅雨の晴れ間の記念バザーは、多くの皆さまのご来場で賑わいました。午前中は視覚障害の方々専用の時間帯とし、ゆっくり商品を選ぶことができてたいへん喜んでいただきました。売上金額は昨年よりも10万円以上多い、259,170円になりました。これもひとえに、品物のご提供や、準備にあたってくださった利用者やボランティアの皆さま、そしてご来場いただきました皆さまのおかげです。

また、昨年に引き続き、今回も「ストレッチ・いきいき筋トレ」と題した体操教室を併せて開催しました。

今回のバザーの収益金は、東日本大震災で被災された視覚障害者の方々、視覚障害関連施設などへの義援金として、日本盲人福祉委員会に寄付させていただきました。ご協力誠にありがとうございました。

フォトレポート


ストレッチ・いきいき筋トレ

大勢のお客様

前日準備時に開催した震災支援ミニコンサート

創立記念式典

概要

6月26日、ご多忙の中、山田啓二京都府知事様、門川大作京都市長様、本間昭雄全盲老連会長様、内野正光京視協会長様を初めとする多くのご来賓のご臨席のもとに、「京都ライトハウス創立50周年記念式典」を開催しました。

京視協音楽部の皆さんによる、鳥居篤治郎作詞、中澤真琴作曲「貝の風鈴」などの琴の調べで華やかにスタートし、西理事長あいさつ・基調報告・理念報告などが続きました。篤志者・奉仕者の方々へお礼の気持を込めての感謝状贈呈、永年役員の表彰後、ご来賓の皆様からは、鳥居篤治郎先生やライトハウスの歩みに触れながら、丁重なご祝辞を頂戴し、身の引き締まる思いをいたしました。

第2部の京都市立芸術大学卒業生による記念演奏は、ライトハウスのあいあい教室卒園生の久場夏子さんの独唱、フルートなどのアンサンブルによる演奏で、心安らぐひとときを過ごしました。

当日は、多くのお客様をお迎えする中で、何かと不手際、不十分な所もあったことと思いますが、皆様のご協力をいただき、何とか記念式典を無事に終えることができました。本当にありがとうございました。

理事長のご挨拶

理事長・西晴行から皆様への式辞を掲載させて頂きます。

本日、ここに社会福祉法人京都ライトハウス創立五十周年記念式典を挙行いたしましたところ、京都府知事山田啓二様、京都市長門川大作様をはじめとする行政関係の皆様、並びに、全国盲老人福祉施設協議会の本間昭雄会長を初めとする視覚障害者福祉の向上にご尽力されているご来賓の皆様、京都の地にあって、日頃、京都ライトハウスの運営に何かとご指導ご支援をいただいております各界各位の皆様のご臨席を賜り、心から御礼申し上げます。

京都ライトハウスは、鳥居篤治郎先生を初めとする関係者の「京都に盲学生のための点字図書館を」という願いと、十年に及ぶ資金集めの努力が結実して、昭和三十六年に誕生しました。落成式の挨拶で、初代館長鳥居篤治郎は、「ここは私たち盲人のための、京都におけるオアシスです」と高らかに宣言されました。

それから、五十年。点字図書館から始まった事業は、生活訓練事業、盲人養護老人ホーム、視覚障害児療育訓練事業と拡大し、今日では、障害のある人の相談、デイサービス、就労支援などにも取り組む総合施設となりました。

鳥居篤治郎先生が思い描かれていたビジョンが実を結んできたものですが、これも、ひとえに、行政、支援者、そして多くのボランティアの皆様のご支援の賜と、改めて、厚く御礼申し上げます。

特に、昭和四十三年、富井清京都市長の深いご理解により旧京都市交通局病院の土地と建物を借りることが出来たこと、及び、平成十六年に京都市、京都府を初めとする多くの皆様のご支援を得て、新京都ライトハウスを建設出来たことが、事業の拡大、充実につながり、今日、視覚などに障害のある人の総合的な福祉施設として活動できておりますことを、ありがたく存じております。

五十周年を迎え、京都ライトハウスの本旨を見失うことなく視覚障害者の灯台として光り続けられるように、また、障害者福祉増進の一翼が担えるよう、改めて、京都ライトハウスの今後の進む方向を明らかにするための理念と中長期計画を策定し、本日、皆様にお披露目できることを嬉しく思っております。先人たちが育んでこられた歴史を受け継ぎながら、常に当事者のニーズに応えていける京都ライトハウスで在り続けられるよう、心新たに取り組んでまいります。

また、五十周年記念事業に掲げている大きな課題として、老朽化した盲人養護老人ホーム「船岡寮」の改築があります。

「船岡寮」の改築につきましては、行政当局である京都市様のご指導のもとで検討いたしておりますものの、資金の問題もさることながら、用地の確保が困難な状況にあり、なかなか取組が前に進まず苦慮している状況にあります。今後とも、ご指導をいただきながら、門川京都市長様の特段のご配慮もいただきながら、また皆様のご支援を得て、この五十周年を機に実現してまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日、これまでお世話になった方々に、感謝状或いは表彰状を贈らせていただき、感謝の気持ちをお伝えできますことを、大変嬉しく思っております。物心両面で京都ライトハウスを支え、利用者の方々を支えてきていただいた皆様無くして、視覚障害者の灯台であり、オアシスでありたいという私たちの事業は、成り立たなかったものと、心から感謝申し上げますと共に、引き続き、ご支援ご指導賜りますようお願い申し上げます。

結びに、本日、ご臨席いただきました皆様の今後ますますのご活躍、ご健康、ご多幸をお祈り申しあげまして、ご挨拶とさせていただきます。

京都ライトハウス理念

私たちは視覚などに障害のある全ての人が、個人として尊重され、その能力を発揮できる社会を目指し、社会の一員としてその人らしい自立した生活を営むことができるよう、先駆的事業に積極的に取り組みます。

「京都に盲学生のための図書館を」という視覚障害者の願いを受け、1961年に京都ライトハウスが生まれました。以来、視覚障害者の「心のよりどころ」「海なき灯台」として幅広い活動を展開してきました。

京都ライトハウスは、実践的な事業を通じて視覚などに障害のある一人ひとりが地域社会において個人として尊重され、その持てる能力を向上、発揮し、社会の一員としてその人らしい自立した生活を営める社会づくりに貢献したいと願っています。

職員やボランティアをはじめ関係者が心をひとつにして、視覚などに障害のある人やその家族の要望に応え、仲間づくりの場を提供し、地域社会との懸け橋となり、福祉の向上を目指します。

フォトレポート


西理事長あいさつ

櫻庭理事からの基調報告

山田啓二京都府知事からのご祝辞

門川大作京都市長からのご祝辞

神谷事務局長からの理念と運営方針の説明

永年役員表彰 大橋東洋彦評議員

篤志者 奉仕者への感謝状贈呈 中村安良様・岡ちか子様

篤志団体 奉仕団体への感謝状贈呈 エーディックス様 点友会様

内野正光京都府視覚障害者協会会長からのご祝辞

本間昭雄全国盲老人福祉施設連絡協議会会長からのご祝辞

アンサンブル演奏 津田千里さん 白水響子さん 三宅恵さん 石塚俊さん

第2部 記念コンサート 久場夏子さん 佐渡春菜さん

200名近いご参加をいただきました

音楽部の皆様によるオープニング

機器展の報告

概要

創立50周年記念「機器展示会」〜生活を豊かにする機器用具展〜を、7月10日(日)に開催致しました。当日は300人を超えるご来館を頂き、出展社数も26社となり、無事盛況の内に終えることが出来ました。リンクポケットなどデイジーの最新機種を初めとする多くの機器や便利グッズが直接に触れて体験できること、購入についての手続きや制度の相談コーナーや、当事者による説明コーナーを設けたことなどから、訪れた皆様から沢山の好評の声を頂きました。ご多忙の中、猛暑の中をお越し頂いたお客様や、スタッフとしてご協力頂いた京視協青年部など多くの方々に改めて厚くお礼申し上げます。

今後とも機器・用具についての情報支援に努めて参りますのでどうぞよろしくお願い致します。

フォトレポート


音声対応テレビのリモコンを熱心に触っている方

最新の拡大読書器

大勢の御来場者でにぎわうメインホール