• 舞台の上で梶さんがお琴を演奏されている様子
    オープニングはお琴の演奏で…
  • 大きなスクリーンにタイトルを映している様子
    「みんなで語る30年」
  • 舞台上に並んで歌う合唱グループの様子
    会場も一緒に歌った“ふるさと”

 1976(昭和51)年秋、今は懐かしい建て替え前の古い建物の2階、その一角の小さな一室であいあい教室は産声を上げました。「視覚に障害のあるわが子をどうやって育てたらいいのか」相談する所もなく一人で悩んでいたお母さん達。その声を当時の京都府盲人協会(現京都府視覚障害者協会)が集め、京都市に働きかけ、お母さんと子どものための通園事業がスタートしたのです。それは全国に先駆けた事業でもありました。

 それから30年を一つの区切りとして、去る11月23日(木・祝)に“30周年のつどい”をライトハウス4階のホールで盛大に行ないました。行政関係者や日頃お世話になっている方々、卒園生とその保護者、在園児と家族など約160人もの方々が集まってくださいました。

 箏曲家(そうきょくか)であり本法人の評議員でもある梶(かじ) 寿美子(すみこ)さんの琴の音で開会となりました。開会前「私の母の時代にあいあい教室があったら、どんなにか母も心強かったと思います。母が亡くなった後、お琴を弾く気がしなかったけれど今日は、いい機会を与えてくださった」と、梶さんが話されていたのが心に残りました。その後、“みんなで語る30年”と題して、スライドと思い出で30年間を振り返りました。初代の頃の卒園生(30代)や、大学生や高校生の参加もあり、昔を懐かしく語ってくださいました。最後は、卒園生(大学生)の方に企画していだだき“久場(くば) 夏子(なつこ)とその仲間によるコンサート”を行ないました。その澄んだ歌声や器楽の演奏に会場内は静まり返り、子ども達もみな聴き入っていました。最後は会場も一緒に歌う「ふるさと」。いつまでも“心のふるさと”であり続けたいと願いながらのエンディングに思わず感動の涙が溢れ、コンサートは終了となりました。

 「不安を抱えたお母さんと子どもが、家から社会への第一歩を踏みだすお手伝いを!」と、目標を掲げて開設されたあいあい教室。初心を忘れず、これからも一歩一歩着実に前へ進んでいきます。

※たくさんの保護者や卒園生の想いが詰まった記念誌を作成しました。
ご希望の方は、1冊500円でおわけします。
お問い合わせ先:あいあい教室 TEL:075-462-4462 FAX:075-462-4464