京都ライトハウス通信 12年 10年 24日 No.131 第30回鳥居賞 本間 昭雄氏受賞される  9月10日、京都ライトハウスあけぼのホールにおいて、鳥居賞の伝達式が約100人の参加で行われ、田尻 彰故鳥居篤治郎先生遺徳顕彰会代表から第30回鳥居賞受賞者の本間 昭雄氏に賞状と記念品・副賞が贈られました。  本間 昭雄氏は、20歳の時に中途失明され、失意から立ち直る中、独学で点字を学ばれ、日本社会事業学校初の盲学生として入学されました。社会福祉の専門的な学習をされて卒業後、自身と同じ境遇の失明者の福祉のために1955年聖明福祉協会を設立されました。  その後、約10年に及ぶ視覚障害者宅への家庭訪問事業などの先駆的活動を経て、土地の購入や資金集めに大変な苦労をされながらも、1965年に養護盲老人ホーム聖明園曙荘を設立されました。さらに高齢者福祉のニーズに応え、特別養護盲老人ホーム聖明園富士見荘、特別養護老人ホーム聖明園寿荘も経営され、利用者への温かいケアに努められています。  1968年には全国盲老人福祉施設連絡協議会を設立され、1990年会長に就任されるなど、全国の高齢者福祉の発展と文化の向上に大きな実績を残してこられました。また、1969年には日本初の盲大学生奨学金貸与制度を創設され、現在までに196人が利用され、多くの方が社会の第一線で活躍されています。  これらの業績は、視覚障害者福祉の発展に大きく寄与するものであり、鳥居賞に値するものと高く評価をされました。  なお、第16回鳥居伊都賞につきましては、受賞対象の方がご辞退されました。 ◆受賞者のご挨拶の一部を掲載いたします。 本間 昭雄氏の挨拶  私の最も敬愛してやまない鳥居先生の名前を冠したこの賞をいただいたことは大変ありがたく光栄なことです。田尻代表から過分なお言葉をいただいたことについて重ねてお礼を申し上げたい。ありがとうございました。  私も、失明しましてから福祉の道に入りまして、本日まで60年間、健康に恵まれて、この仕事で働く機会が与えられたことは大変ありがたいことと思っています。長い間、働かせてもらいましたので、数多くの思いがけない賞をちょうだいしました。中でも特に忘れられないのは、昭和62年6月、私の母校である社会事業大学の学会賞をいただいたことで、格別の思いでありました。今回、生前に多くのことをご指導いただいた鳥居先生の賞をいただきまして、本当に嬉しくて、あのときの学会賞に勝るとも劣らないような喜びと感謝を感じて、この席に立たせていただきました。  個人的にも先生といろんな意味でご厚誼をいただいたことを思い返しながら感謝の気持ちでお礼を申し述べさせていただきます。 記念講演 <摘録> 「夢と希望に生きて〜道一筋60年〜」  私も年を重ねてまいりまして、身辺整理でテープの整理をしておりました。鳥居先生のテープが手に触れました。名古屋ライトハウスの片岡 好亀先生から鳥居先生に、ぜひ生い立ちから現在までの歴史を録音しておいて、という要請があり、多忙な中、昭和40年に作られたもので、まさに先生の人格形成から生き様そのものが入っているものです。その中で「71歳になる今日まで、夢と希望を忘れたことがない。今も持ち続けている」と言われました。まさに同じ気持ちなので演題といたしました。先生の人生と比べるべくもありませんが、人生やものの考え方をこのテープで再び教えられたように思います。  明治27年、丹後ちりめんの織元の家に生まれた先生は慈愛に満ちたご家族に囲まれて、素直に育っていかれます。両親は他の子と同じように育てられ、海に山に、野原にかけめぐり、お父様は、散歩するときは一緒に歩き、看板があると読み聞かせられました。それは小さい頃培った知識として役立ちました。お母様はいくつになっても顔をのぞき込むようにして、何とか見えるようにならんかなあ、とお母様らしい思いをなされました。お祖母様は一生懸命願掛けをされておられた。先生は本当に幸せな人生だったと言われました。  先生は京都府立盲学校に誇りを持っておられました。校長先生の鳥居 嘉三郎先生にとてもかわいがられ、同時にしかられたと。そこで三谷 復二郎氏、小林 卯三郎氏などと知り合われました。  さらに東京盲学校師範部に進まれ、東京光の家の創設者である秋本 梅吉氏、東京成城学園親愛ホームを経営された枚方 龍男氏などと知り合われました。二人とも熱心なクリスチャンで聖書を大切にされました。人に恵まれたことは幸せだった、良き友は無形の財産、先生はその思いで今日まで歩まれました。私の思いと共通いたします。  先生はバハイ教の信者でした。人生の中でバハイの教えが大きく支配したことがテープからうかがえました。世界は一つ、人類は皆兄弟、偏見を捨てて公平に見ることが大切とおっしゃられた。  先生は、京都ライトハウスを創立した後、高齢失明者にとても関心を持たれまして、私が京都にいくと、「聖明園に行きたい、時間を取って行きたい」と言われました。当時、先生は日盲連会長を務めるなどで大変忙しく、なかなかチャンスが無かったのですが、ようやく実現したのが昭和39年のことで、厚生省の初代老人福祉専門官の堀氏などと来園されました。長い時間ではなかったのですが、気持ちの上でゆっくりお話しできたのはこの時だけでした。翌日、早速お手紙をいただきました。先生は、芸術を愛し美を追究する思いは強いとされ、そのお話やお手紙は文学的でした。人格は素晴らしく、多くの人から尊敬の眼差しで見つめられておられました。  次に、社会事業の歴史を大切にする思いを話します。研修に来る学生に石井 十次・留岡 幸助・山室 軍平を知っていますかと聞くと、知らないと答える。社会福祉史を勉強する学生が少ない。  昭和30年代にフランスから、子どもの教科書の副読本として、100年の間に大きな業績を残した社会事業家を4人推薦してほしいという話があり、日本は石井、留岡、山室、そして若い岩橋 武夫を加えて資料提供しました。  石井は、岡山医学校で医者を志します。貧しい巡礼が孤児を連れてきた。石井は孤児のために尽くすことという神の啓示を受けて悩むのですが、全てを捨て岡山孤児院を創設します。未練が残るから医学書を全部燃やしました。明治39年東北大飢饉で孤児が続出したとき、馳せ参じて、824名を連れ帰って1,200名もの世界一の孤児院になりました。当時は制度・法律・補助金・委託費が無い。周りはどれほど心配したことか。石井は「方法は後から付いてくる。精神さえあれば、方法は別にある」と言いました。寄付金を集め、財界から資金集めをしながら孤児を養いました。今日では措置・委託費、公的助成がある。その上にあぐらをかいて方法論を言うのが今日の事業家。私は朝礼でこの話をよくするが、精神論ばかりでいかがといわれます。しかし使命感・熱意こそが社会事業家の基本と強く思います。  留岡は、同志社大学で学び、明治32年、家庭学校を東京に創設、家庭的な雰囲気で、不良となった子を社会復帰させるために一生を尽くします。外国にも学び、監獄を視察し改善、死刑廃止の提案者。明治42年北海道に分院を作り、自然の中で農業・牧畜・林業などで一体的に職員が子どもたちのために尽くしました。社会事業の月刊誌を出し、啓発運動にも力をいれました。  山室は印刷工などを経て、石井と出会い、救世軍に入り、日本初の士官となります。労働者のための寄宿舎を作りました。当時の医療はお金がなければ、治る病気も診てもらえない。救世軍病院を作りました。明治42年から繁華街で大きな社会鍋を置く募金活動を始めました。  この3人は社会事業の原点を作られた。共通点は、熱心なクリスチャン。しっかりした信仰を持って、強い思いで、弱い人のために戦いました。   岩橋先生はよくご存じなのであえて触れません。いずれにしても、福祉の原点というものをしっかりみつめ、今何をなすべきかを考える。社会事業家の末端を汚す人間として、歴史を大切にして、人生観・人生哲学を学んでほしいのです。  最後の柱ですが、失明したからこそ今日があるということです。失明しなかったなら多くの人との出会いがなく、人の痛みもわからなかったろうと思います。  私の家は代々医者の家系です。京都市東山区の観音寺医聖堂に医学界の聖人を祀ってありますが、本間家の7代目が、内科学・外科学の日本で最初の学術書を残すなどの貢献をしたということでそこに祀られています。  私も失明の時は悩み苦しみ悶えました。でも割と早く立ち直れて福祉を学ぶことができました。ここでも尊敬する人との出会いがありました。立教大学卒の永井実太郎という全盲の方。見えない方でこんな素晴らしい方がいるのか。この人のためなら犬馬の労も惜しまないと傾倒しました。ヘレンケラー学院で教鞭をとり、聖ルカ失明者更生協会を作られました。更生施設作りをお手伝いしましたが、十分な援助を受けることができず挫折しました。残念ながら御心にそいませんでした。でも、そのお手伝いが聖明福祉協会創設にどれほど参考になったことか。20代半ばで多くの政財界の方とのパイプがあって、一所懸命活躍した頃を懐かしく思います。  現在280人の利用者をお預かりしています。私自身は学業半ばで失明したので、何とかして奨学金制度をという思いがあり、聖明福祉協会で制度を作り、現在196名の方々がご利用され、今や盲人社会すべての分野で指導者として大活躍をされています。自分では何もできませんでしたが、人作りではいささかのお役にたてました。失明したからこそ、多くの人に支えられ成就できました。ただ感謝あるのみ。残された時間は長くはありませんが、夢と希望は捨てていない。若干なすことが残っています。捨ててないということを肥やしとして頑張りたいと思います。  ご清聴誠にありがとうございました。 (文責:山本 たろ) 船岡寮NOW ☆陶芸体験をしました〜!☆  6月16、17日に一泊旅行で兵庫県に行ってきました。その際、篠山市にある“陶の郷”に立ち寄り、立杭丹波焼の陶芸体験をしてきました。“陶の郷”は自然豊かな山の中にあり、窯元の登り窯があちこちに見えました。  体験は陶芸用の土が個々に用意されていて、その土をこねて好きな形を作っていきます。「お湯呑みを作ろうかな」「果物を入れるお皿を作る わ」などと言いながら、皆さん思い思いの形に作品を作られました。  旅行から帰って1カ月が過ぎた頃、皆さんの作られた作品が送られてきました。さっそく参加された方々に集まっていただきお披露目会です。出来上がった作品は白色(乳白色)に焼きあがり、どれも素敵に仕上がっていました。それぞれが作られた湯呑みやお皿を持っていただいて写真撮影をした後は、お部屋に持ち帰っていただきました。「作品はどうされていますか?」と伺ったところ、「果物を入れるのに使ってるわ」「大事に片づけてますよ」などさまざまで、お部屋に飾っておられる方もあります。撮影した写真は船岡寮内の掲示板に貼り出し、9月の敬老会では展示会をさせていただきました。 (加藤 友香) 2012 ロンドンパラピンピック  このロンドン大会には、京都ライトハウス職員も選手としてではなく、ゴールボール競技審判員として参加していました。肌で感じた現地の様子などを少しご報告します。  8月29日から9月9日まで開催されたロンドンパラリンピックに、ゴールボール(Goalball、視覚障害者の団体競技)の審判として参加してきました。  国の誇りを懸けた戦いの中で、味わったことのない緊張感に襲われましたが、世界中から集まった審判達に助けられながら何とか大役を果たすことが出来ました。  さすが世界最高峰の大会だけあって、国民の関心の高さと観客の多さには驚かされました。  障害者だけでなく大勢の健常者が世界中から訪れ、自国の応援はもちろん、純粋に障害者スポーツの祭典を楽しんでいました。小学生くらいだと思うのですが、イギリスの視覚障害の子どもが顔に国旗のペインティングをし、自分の身長くらいの白杖を持って応援している姿はとても印象的でした。日本では珍しい光景ですので、微笑ましい半面、凄く羨ましくも思いました。  ご存知だと思いますが、ゴールボールの日本代表女子チームが金メダルを獲得しました!これは日本のパラリンピック史上、団体競技における初の金メダルで、まさに歴史的な快挙です。皆さん、応援ありがとうございました! (新居 平康) ゴールボールとは アイシェード(目隠し)を着用した1チーム3名のプレーヤー同士が、コート内で鈴入りボール(1.25kg)を転がすように投球し合って味方のゴールを防御しながら、相手ゴールにボールを入れることにより得点し、一定時間内の得点の多少により勝敗が決まります。 和田 伸也さん 銅メダルおめでとうございます!! 視覚障害者京都マラソン大会でも活躍されている和田 伸也さん(中京区)が、パラリンピック・ロンドン大会に初出場されました。陸上男子(視覚障害)1500m、5000m、マラソンに出場し、5000mでは見事、銅メダルを獲得されました。 今後、ますますのご活躍をお祈りいたします。 部署通信ライトハウスだより  ☆らくらく☆ 待ちに待った外食会  7月13日、利用者の皆さんが心待ちにされていたBiVi二条への外食会がスタートしました。身体に障害がある、単身であることなどから、外へ食事を食べに行くことがなかなかできない為、らくらくから行けないかという皆さんからのご希望を受けて、ようやく実現させることができました。  少しドキドキしながら、12時前にらくらくを出発。到着後、各自決めていたお店へ直行!ラーメン、お寿司、とんかつ、ケンタッキーにオムライス、焼き肉に中華料理など、皆さん、自分で行きたいお店を選び注文されました。料理を待っている間もおしゃべりに花が咲き、「おいしいなー」「こんなに食べられるかな」「やっぱり外食はいいな」などと楽しくいただきました。また、食後のコーヒーやデザートを食べたり、本屋さんやローソンでお買い物をしたりと各々楽しい時間を過ごされました。  外食会は1日5〜6人のグループで、6日間に分けて行きました。幸いお天気にも恵まれ、気持ちよく出かけることができ、私達スタッフ一同も利用者さんの嬉しそうな笑顔に癒されました。さて、次の外出先はどこにしようかな〜♪         (藤井 志織)  ☆情報ステーション☆ 情報部門職員研修報告   京都ライトハウス情報部門(情報ステーション・情報製作センター)では、2か月に一度職員研修会を行っています。今回は、9月12日に実施し、この8月に結成50周年を迎えられた点友会の石津 利幸氏から、「鳥居 篤治郎先生の思い出と昭和末期のボランティア活動」と題する講演をいただきました。その中で石津氏は、「点友会として視覚障害者のニーズをつかむために、要望のあった物はすべて形にしようという意気ごみで取り組んで来たので50年続けられたのだと思う」と語られました。  また最近の活動では、拡大教科書の製作にも力を注がれ、帝国書院と共同で、社会科地図帳の拡大版も作られました。 このことによって、以前は見えにくい教科書で苦労していたロービジョンの子どもたちの学習環境が大きく改善されました。ご家族の方からは、喜びの声がいまでも多く寄せられています。「帝国書院では、拡大教科書を出版する意義は理解していたので、点友会が技術を提供することで協力関係ができた」というお話はとても印象的でした。  最後に石津氏は、「京都ライトハウスは、視覚障害者福祉の分野でこれまでに培った実績を踏まえて、さらに向上していって欲しい」と希望を述べられ、講演を締めくくられました。  京都ライトハウスの情報部門といたしましては、今後も視覚障害を持つ方々のニーズにこたえられるよう、より正確で素早い情報提供に努めてまいります。 (矢部 弘毅) ☆FSトモニー☆ 初!!「運動会」  9月14日、初めての運動会行事を開催いたしました。場所は、4階「あけぼのホール」です。当日は、ご家族も参加していただき、高橋所長の開会宣言で始まりました。紅白に分かれてボール送り・玉入れ・リレーなど4競技を行い、時に白熱し、時に大笑いしながら楽しい汗を流すことができました。  ご家族参加の行事を企画するのもこれが初めてだったのですが、平日にもかかわらず、8家族の方にご参加いただきました。競技中や昼食などを通じて、普段見られない様子も見せていただくことができました。  みんなで競技することを通し、仲間と協力する楽しさや大切さを感じていただきたい、ご家族と共に利用者支援に取り組みたい、という思いで企画をしてきましたが、皆さまの「楽しかった〜」という感想を耳にし、感激しております。  今後も、ご家族との信頼関係を深め、個々のニーズにお応えできるように取り組んでいきたいと思っています。  最後に当日お手伝いいただきました佛教大学社会福祉学科の皆さま、備品を貸してくださいました楽只小学校様に感謝いたします。ありがとうございました。 (日比野 裕加里) ☆鳥居寮☆ デイキャンプ  7月20日、花脊山の家へ夏の恒例デイキャンプに出かけました。  鳥居寮訓練生、ボランティア、職員総勢40人が、空模様を気にかけながら出発しました。  ライトハウスから約1時間、西賀茂から貴船、鞍馬を抜け花脊への山道。花脊峠へ近づくにつれ、ひんやりとした空気に体が包まれていきました。  花脊山の家に到着。雨はなんとかもちこたえていました。早々にキャンプ場に移動し、調理班・洗い班・かまど班に分かれ作業開始です。  調理班は夏カレー作り。久々に包丁を持ち不安げな訓練生でしたが、玉ねぎ、ジャガイモ、ブロッコリーを切っていくうちに、感覚がよみがえってきました。  洗い班は鍋や飯ごう、食器40人分の洗い物をします。洗う、すすぐ、再度洗う、すすぐ、拭くと作業を分担して大量の食器を洗いあげました。冷たい水が気持ちよかったぁ。  かまど班は火起こし。経験豊富な訓練生の活躍の場、初めて経験する訓練生と暑さに耐える我慢くらべです。  年に一度の恒例行事ですが、チームワークの良さと、ひとりひとりがやり遂げた達成感で、皆さん晴れ晴れとした表情をされていました。  こうしてできあがったおいしいカレーを食べ始めたところで天気予報的中!雨が降ってきました。今までにない雷と雨に大急ぎで食事をとり片づけをしました。山の家のご配慮でキャンプ場からワゴン車でピストン運転をしていただき、全員雨に濡れることなくバスに乗りこむことができました。  雨はやむことなく花脊を後にしました。 (清水 和美) ほうこく ■福祉関係者向け研修会を開催しました!  9月13日、ケアマネージャー・ホームヘルパー・相談員など福祉関係者の方へ見えない・見えにくいことの理解を深め、支援するための研修会を開催しました。  午前中の体験では、視野狭窄のシミュレーションレンズやアイマスクを着用して文字を書いたり手引や食事をして、見え方の特徴を知ることにより、日常生活の困難さや不便さを実感しました。このことからどのようなサポートが必要かを考えていただきました。  午後からは、視覚障害当事者の方から移動や日常生活での工夫、必要な支援についてお話していただきました。その後のワークショップでは、事例をあげながら、必要な支援について意見交換をおこないました。  今年度は昨年より参加者が少なかったのですが、その分きめ細かい情報提供と、密度の濃い意見交換ができ、充実した研修会であったと感じました。  参加者の皆さまからは、「視覚障害者の体感や、どのような工夫や道具があるかを知れて、とても勉強になった」「わかった気になっていた部分も、体験で気づかされたことが多かった」などの感想をいただきました。  これからも、できるだけ多くの方に参加していただけるような内容を企画し、地域の福祉関係者と一緒に視覚障害者への支援について考え学べる機会を設けられたらと思っています。             (橋本 匡子) ■この夏の節電について  前号でもお知らせいたしましたように、京都ライトハウスでは、照明をまめに消すなど無駄なエネルギーの削減を目指して、電気等の使用量削減に取り組んでおります。この7月・8月の電気使用量ですが、昨年同月比で2.2%減となりました。もともとが、数年前から使用削減に取り組んで成果を上げている中、このような結果となりましたのも、ひとえに皆さまのご協力のおかげと改めて感謝申しあげます。今後ともご協力よろしくお願いいたします。 ■京都市みやこユニバーサルデザイン奨励賞  京都市が進めるユニバーサルデザイン推進の取組の一環として、みやこユニバーサルデザイン賞の選出という企画があります。京都ライトハウスのホームページについて、この企画の平成24年度一般部門に応募いたしました。  京都ライトハウスのホームページについては、音声による聞き取り環境の改善、ロービジョンの方への画面の見易さ、内容面での視覚障害者自身の関わりの強化などを推し進めて改善してきましたが、このたびそれらが高評価を受けて奨励賞をいただけることとなりました。今後とも、さらなる使いやすさを求めてまいります。  読者の皆さまも、ぜひホームページをご覧いただきますようどうぞよろしくお願い申しあげます。 URL: http://kyoto-lighthouse.or.jp ■お詫びと訂正  130号の1ページの創立記念の集いの文中において「貝の風鈴」の詩を引用しましたが、「ちひろのそこの たいかいの」とあるのは「ちひろのそこの おおうみの」の誤りでした。  お詫びして訂正いたします。 おしらせ ■残念で、悲しいお知らせ  高い見識と優れたリーダーシップにより京都ライトハウスを牽引し、視覚障害児・者福祉を充実するために御尽力いただいてきました西晴行理事長が、9月の理事会において、大変残念なことですが、健康上の理由から退任されました。  そして、去る10月6日、誠に悲しいことに御逝去されたことをお知らせしなくてはなりません。  西理事長のお人柄、御遺徳を偲び、御冥福をお祈り申し上げます。  なお、後任の理事長は、事務局長の神谷俊昭理事が理事長に選任され、理事長兼事務局長となりました。 ■京都ライトハウスまつり 2012  〜みんなの絆 ほら、ここに〜  今年もご利用の皆さま、ご家族、ボランティアの方々、職員、そして地域の皆さまが一堂に会し、「絆」が深まることを願い、京都ライトハウスまつりを開催します。  例年同様、模擬店や抽選会など盛りだくさんの催しで、ご来場をお待ちしております。 公益社広告 日 時:2012年10月28日(日)     10:00〜16:00 ※小雨決行     (模擬店は11時〜15時まで、     商品がなくなり次第終了) 会 場:京都ライトハウス(全館) ※ご来場は、公共交通機関をご利用ください。 ■2012年度 第38回視覚障害者啓発事業 「あい・らぶ・ふぇあ」 〜ありがとうで始まるやさしい社会〜  趣向を凝らした企画で、視覚障害者の暮らしを紹介し、ゲーム感覚でできる体験を通じて相互理解を深め、やさしい社会を目指します。講演会も予定していますので、ぜひご来場ください。 日 時:2013年1月11日(金)〜     14日(月・祝)10:00〜18:00     ※最終日は17:00まで 会 場:大丸京都店6階 イベントホール                【入場無料】 問合せ:あい・らぶ・ふぇあ実行委員会 詳しくはホームページでもお知らせします。 ■年末年始の休館・休業のお知らせ  本館休館中は宿直および日直も不在となりますので、ご注意ください。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。 ★本館休館 窓口・貸会場  12月28日(金)18時〜1月3日(木)※4日(金)休日対応 ★各サービスの休業 情報ステーション   読み書き・対面等 12月23日(日)〜1月7日(月)   貸出       12月27日(木)〜1月7日(月) 眼科相談/ロービジョン相談 12月26日(水)〜1月8日(火)   喫茶きらきら 12月25日(火)〜1月7日(月)   パソコン相談 12月25日(火)〜1月7日(月) 知って得する豆情報!!  今号より新コーナーが始まります。皆さまにこれはちょっと便利だなぁ、役立つなと思っていただける豆情報を掲載していきます。今回は便利グッズのご紹介です。 ○しょう油差しプッシュワン  てっぺんのシリコン樹脂製のボタンを一押しすると一滴(約0.4ml)出てきます。しょう油をかけすぎる心配がなく、減塩を気にされる方にも最適です。形状は底面に重心があり、倒れにくく、見えない・見えにくい方や、ご高齢の方などにも安心して使っていただけます。  ライトハウスの用具販売コーナーでも取扱いしておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。 プッシュワン 大 (47cc 840円) プッシュワン 小 (40cc 735円) おれい <このコーナーは、5万円以上のご寄付、 ご寄贈いただいた方々をご掲載しています> 皆さまからのご厚志はライトハウスの事業運営資金として活用させていただきます。ありがとうございました。 ■中西 博子様  6月5日 多額のご寄付を頂戴しました。 ■漆間 美枝様  6月20日 多額のご寄付を頂戴しました。 ■花岡美容室様  6月20日 多額のご寄付を頂戴しました。 ■大八木 明様  7月6日 多額のご寄付を頂戴しました。 ■丸清木材(株)様  6月28日〜8月28日 多額のご寄付を頂戴しました。 ■(株)わかさ生活様  毎月定期的に多額のご寄付を賜り、ありがとうございます。 ■ワコール労働組合様  今年も、ワコール労働組合様からのご援助により、ガイドブックシリーズ7作目、点字版「楽楽 広島・宮島・尾道・倉敷」(全5巻、中国地方のドットテイラー製地図付)を、希望が寄せられた全国の点字図書館・盲学校等の中から60施設を抽選で選び、7月12日に送付いたしました。ワコール労働組合様は、組合員からのカンパを原資として、京都ライトハウスが行う点字図書出版事業を中心に、1982年から継続してご援助をいただいております。本当にありがとうございます。 ■点友会様  6ページでも掲載しましたように、8月29日、点友会がめでたく結成50周年を迎えられました。「がんばろう、がんばろうね」の精神で、拡大教科書の製作など素晴らしい事業を続けられて、視覚障害者福祉・教育の発展にご尽力されてきました。  この度はその節目の記念にと多額のご寄付を頂戴しました。本当にありがとうございます。    ご寄付ご寄贈ありがとうございます!  次の通り、数々のご芳志をいただきました。厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。        (50音順・敬称略) 2012年6月1日〜2012年8月31日 寄付金 48件  13,570,878円 物品寄付・ご奉仕 206件  【寄付金】 大迫圭子、面谷祐三子、梶宏、桂きぬ、加藤博史、京都ライトハウス・京視協分会、倉田時子、小林よみ子、澤義則、社会保険京都病院、鈴木紘一、竹村昌子、谷口ミサエ、崔春夫、つくしの会、堤明子、どんぐりんチャリティゴルフコンペ、中橋彌光、中村みさ子、西崎美栄子、馬場康子、平野進、フォークダンスオリーブ、松本眼科、安間美津彦、楽只自主防災会、匿名9件  【物品寄付・ご奉仕】 青木泰三、青山弘、芦田恵、あすなろ会、安部敬二、天岡宏、イエン サバイーディー、生島芙美江、池上明子、池田孝嘉、伊佐迪子、石川泰史、五十川富士子、磯部治、一谷孝、伊藤治子、井上千恵子、井上正子、今村久美子、上田澄江、(株)魚国総本社京都支社、浮守篤子、内田主男、内田務、宇野宏美、梅田直美、オーガスティン ジョナサン、大谷八重子、大戸明美、大西至、大野(株)、大羽正一、大橋東洋彦、大橋文男、大原一晃、岡村壽子、岡本タミ子、荻野登代子、荻原さい子、奥村久子、奥山晴生、小古田初江、梶寿美子、梶原清一、加藤紀江、(株)鎌田電機、川合正子、川戸正司、河東大樹、カンネベルク エリカ、菊沢喜八郎、北垣せつ子、北川吉子、北村貞人、北村宗昭、木下幸子、木原清香堂茶舗、木村芳子、京都産業大学新社会ボランティアサークル、京都聖カタリナ高等学校、京都トヨタ自動車レクサス北大路、京都PANA-ALC、(株)公益社、上阪禎子、国際ソロプチミスト京都−北山、小林すみ子、小松朝子、サークルにじ、さえずり会、酒井秀夫、酒井やゑ、榊美智子、佐川せつ子、佐久間正雄、佐々江温子、佐々木智栄子、佐々木陽子、佐渡和代、佐藤一昭、澤田康文、塩見章子、塩谷憲司、志垣惠子、柴田慶子、(株)シミズ・ビルライフケア関西、(公益社団)京都市シルバー人材センター、(株)朱常分店取締役社長 内田吉治、白坂澄夫、城野時一、杉浦洋子、杉本倫子、鈴木さほ、住山旦子、全国共済農業協同組合連合会京都府支部、大道進一、高城昌二郎、高田由紀子、橋桂子、竹原平、田辺誠子、谷川正雄、谷口敏、谷口ミサエ、玉木容子、田村潔、丹波文子、辻謙一、辻美也子、辻井幸子、辻田里津子、堤育子、点字学習を支援する会 漢字学習支援グループ、点友会、土井淳司、東海和子、トウチ、鳥飼藤江、鳥飼幸子、永井寿江、中江利彦、中島田鶴、中西博子、南條康子、西尾紀子、西島きよ子、西村ゆり、野坂邦子、野間赳夫、長谷川勇希、畑勇子、服部令子、林晃次、馬場康子、樋口庸子、樋口亮介、一松睦子、平井健次、平井美帆、福井優記、福島洋子、福中正美、藤井綾子、藤野つるみ、藤村由喜子、藤山和子、不破絹子、堀田陽子、堀井冨美子、前田ふじ子、前中知栄、松浦摩耶、松本すみ子、三浦豊子、宮永まゆみ、村井昭治、村上直子、目黒正子、本草野政雄、森初子、森田澪、安田吉宏、藪佳子、山岡康、山川直治、山下祐嘉里、山田恭子、山西利美、山本彩乃、山本早苗、山本珠子、湯浅昭次、横山邦子、吉田あんな、吉田義子、吉田善次、朗読グループあいあい、和田恭子、和田三重子、渡部隆三、割鞘美和、匿名3件 京都ライトハウス後援会 <このコーナーは、5万円以上のご寄付、 ご寄贈いただいた方々をご掲載しています> ■森 紀代子様  6月11日 多額のご寄付を頂戴しました。 ■ナカノ眼科様 7月3日 多額のご寄付を頂戴しました。 皆さまからのご厚志はライトハウスの事業運営資金として活用させていただきます。ありがとうございました。    次の通り、後援会費と運営資金寄付金を納入いただきました。会員の皆さまのお名前を掲げ、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。     (50音順・敬称略) 2012年6月1日〜2012年8月31日 後援会費 174件 349,000円 運営資金寄付金 86件 631,547円 愛きもの、明石隆子・勝行、天川晃、池野文昭、石川直子、石黒メディカルシステム(株) 石黒忠夫、井尻和子、磯岩美都枝、五十川静江、市谷経哉、伊藤修、井上勢津子、井上明美、井上登志子、今宿晋作、入江裕、入柿孝子、岩田眼科医院 岩田親良、上村幸代、臼田文代、太田寿、大西信子、岡島怜子、岡本孝子、小川美智子、奥西充彦、奥村正治、奥山脩二、小野仁之、小野大・えみこ、蔭山滋、梶島スズ子、柏原正、片岡晴夫、片岡泰子、桂きぬ、加藤克巳、加藤継夫、金綱隆弘、亀井陽子、加舎房子、川勝玲子、川端啓介、川端弥桐、北野裕子、京都銀行従業員組合、久世尚、久保元里美、合志正三、小森修子、斉藤和子、斉藤千里、酒井富美子、榊田啓子、坂部秀文、坂本智美、坂本正伸、酒元人四、佐藤洋子、塩見三雄、志垣惠子、芝恵一郎、芝原美喜子、島田哲夫、清水美代子、城陽点字サークル「たんぽぽ」、杉本敬子、杉本冨紗子、鈴木君江、鈴木つや子、砂川昇、千保幸子、木神経科医院、田英一、高月朱美、高野光武、橋宏、松眞弓、橘洋子、田中健志、田中久子、(株)田中長奈良漬店、谷垣幸代、谷口敏子、田端紗織、田畑好子、田渕茂彦、田渕ふづき、田渕りさ、千葉明子、辻ミチ子、辻内信子、土田登美子、堤明子、綱木加奈子、常村弘志、津村隆、寺井柾人・穂乃佳、(有)寺倉商事、寺本佐備子、徳島県点訳友の会、徳田正子、徳久道、東稔英、冨田仁義雄、直井恵子、中川真一、中田英子、中田光代、中谷臣、中野勉、中原正子、西井千恵子、西田眼科クリニック 西田恵理、西利子、西晴行、西野佐知子、(株)西村信天堂、野瀬隆、初田高明、花の会、林靖彦、東義人、弘田トモ子、福井瑛子、福田喜久子、福永益子、藤井興一、藤井寿、藤代禎子、藤田寿大、藤田重昭、藤田真弓、藤田有香、藤田力也、藤本元美・芳隆、藤原一宏、渕田京、プチトマト、佛教大学通信教育部、船本裕巳子、星川節子、細川一路、細川果苗、細川海路、堀井功、松本哲子、水谷孝昭、溝川正、宮城由紀子、村上三枝子、邨田志津子、桃井裕子、森和彦、森下伸行、安田ひろ子、藪内義之、山口敏子、山口洋子、山ア澄子、山崎靖子、山田和子、山本早苗、山本俊夫、弓削経夫、横山和子、横山整形外科 横山一郎、吉田千寿子、洛陽保育園、和田美和子、渡辺ツヤ子、渡邉時壽、匿名2件 編集後記  そよ吹く風がいつの間にか心地よく感じます。節電で扇子を片手に暑さに耐えた日々がウソのよう…。でも、正面玄関のキンモクセイはまだまだつぼみ。秋本番までには、もう少し時間がかかりそうですね。             (北村 和子)