京都ライトハウス通信 111号 [P1] 「ほくほく」 10月から開設!! 京都市北部障害者地域生活支援センター「ほくほく」が、10月から千本北大路南ゆきバス停前にオープンしました。共に課題解決していくパートナーとしての役割を目指します。 障害者地域生活支援センターでは ○地域にお住まいの身体・知的・精神障害のある方と「自分らしい生活」が実現できるよう一緒に考えて行動します。 ○地域の関係機関と連携をとりながら、日常生活のご相談、問題の解決に共に取り組んでいきます。 ○「こんなことを相談していいの」「どこに相談すればいいの」という内容も遠慮なく相談してください。 ※ご相談のある方は、まずお電話下さい。 TEL: 075-451-4555 時間: 月曜〜金曜 午前11時〜午後7時 故 中谷 佑一 理事長を偲びご冥福をお祈り申し上げます  中谷 佑一京都ライトハウス理事長が病気療養中のところ、薬石効無く7月26日にご逝去されました。  理事長は京都市にお勤めされ、民生局長・理財局長・京都市公営企業管理者交通局長・京都市副市長を歴任されました。  新京都ライトハウス完成直後の2005年5月から本法人の理事長にご就任いただき、京都市にお勤めのご経験を活かされ、障害者自立支援法施行に伴う各施設の事業移行や養護老人ホームの制度改正に伴う新事業体系への移行等、数々の課題に的確にご指導いただくなど、本法人の運営に多大なるご尽力をいただきました。その情熱に対し、深く感謝申し上げます。    この紙面にて皆様にお伝えしますと共に、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。  今後とも、中谷理事長が注がれました本法人への思いを末永く活かすためにも、そのお気持ちを受け継ぎながら、京都ライトハウスが全国に誇るべく障害者福祉施設として、皆様とともに事業の発展と利用者の立場に立った福祉サービスの拠点づくりに向け、より一層の努力・研鑽を重ねてまいることをここにお誓い申し上げます。 [P2.3.4.5] 第25回鳥居賞 木塚 泰弘氏、 第11回鳥居伊都賞 酒井 久江氏 受賞される  9月10日、京都ライトハウスにおいて、鳥居賞・鳥居伊都賞の伝達式が行われ、狩野 勝也故鳥居 篤治郎先生遺徳顕彰会代表から第25回鳥居賞受賞者の木塚 泰弘氏、及び第11回鳥居伊都賞受賞者の酒井 久江氏へ、それぞれ賞状と記念品・副賞が贈られました。  選考経過につきましては去る7月12日に開催の選考委員会において、京都ライトハウス理事会から推薦のあった候補者の中から慎重に審議した結果、次の功績により今年度の受賞者と決定されました。  日本ライトハウス理事長・日本点字委員会会長の木塚 泰弘氏は日本の視覚障害教育全般にわたる数多くの具体的な施策の導入に尽力され、併せて日本点字表記やリハビリテーション教育の取組みなど日本の視覚障害教育全般にわたる多大な貢献が鳥居賞にふさわしい業績とされました。  全国盲老人福祉施設連絡協議会事務局長の酒井 久江氏は盲人養護老人ホームの園長としての重責を果たしながら、長年にわたって同協議会の事務局活動を通じて、盲老人の福祉の推進に献身的な努力と不屈の熱意で活動を支えてこられたことが鳥居伊都賞にふさわしい業績とされました。  以下、木塚 泰弘氏と酒井 久江氏が受賞挨拶された内容の一部を掲載いたします。 木塚 泰弘氏の挨拶  50数年前に17歳で中途失明して以来、視覚障害者の大先達として尊敬してまいりますと共に直接お世話をいただいたり、お教えをいただいた故鳥居 篤治郎先生の遺徳を顕彰する、第25回鳥居賞をいただきましたことを個人として大変うれしく感激しております。また、日本ライトハウスおよび日本点字委員会にとっても大変名誉なことだと思っております。  ちょうど1ヶ月前くらいになりますが、横浜でエスペラントの世界大会がありまして、世界中から2000人の方がみえましたが、その中に30人くらいの視覚障害者関係の方がみえておられました。私も東京教育大学附属盲学校高等部2年生の時に1年間、日曜日にエスペラント語を学びました。単語はラテン系が多いのですが、格がしっかりしているので語順を変えても大丈夫ですし、辞書を引き、単語さえ覚えれば読み書き、話を聞くことは出来る程度にはなったのですが、その後全然使っておりませんでした。8月4日に視覚障害者の日本のエスペラント協会の会長をしております田中 徹二さん(日本点字図書館理事長)がスペイン、イタリア、フィンランドの方を招いて各国の就労についての講演と、指田 忠司さんの司会で討論会を行いました。すべてエスペラント語で話された訳ですが、日本人の質問あるいは指田さんの呼びかけに対してもすぐに通訳の人が伝えていましたので、日本人の質問が終わると同時に回答が返ってくる、同時通訳に近いような状態で、これだけ実用的になったんだなと、久しぶりに感激をした次第です。  エスペラント語は国際語としてチェコスロバキアのザメンホフが人工的に作った訳ですが、それを日本に紹介したのは、当時の帝政ロシアから来たエロシェンコです。彼は1890年、日本の点字が制定された年に生まれて、明治の終わり頃モスクワの盲学校を卒業した後、当時の東京盲学校(東盲)で針、灸、あんまの勉強をしていました。そのとき鳥居 篤治郎先生が同級生でした。先生はその時エロシェンコからエスペラント語を学ばれました。東盲の人たちも感激してたくさんの人たちがエスペラント語を学びました。熊谷 鉄太郎先生や岩橋 武夫先生は、エロシェンコから直接エスペラント語を習っています。エロシェンコが日本に滞在しているころ、新宿中村屋の相馬夫妻が国際的、文化的なサロンを催し、そこに多くの文化人が出入りしていました。鳥居先生も出入りしておられたわけですが、児童文学者の秋田 雨雀さんや後に政治家になりました神近 市子さん、エロシェンコの伝記を書かれ、後に静岡大学の教授になられた高杉 一郎先生などそういう方達がいっぱいおられて、そこでは色々の議論が戦わされました。そういう中で鳥居先生は過ごされて、国際的または平和的、あるいは世界連邦的な多少ユートピア的といいますか、そういうことも含めた、後の鳥居先生の生き方の土台がそこで育まれたと、そういう風に思っています。  その後日本政府が社会主義者の弾圧ということをやりまして、その時に大正デモクラシーの終わりになるわけですが、大正10年にエロシェンコなども国外追放になる訳です。 エロシェンコはその後モスクワ盲学校の教員をしていたのですが、スターリンが国際主義・平和主義、ロマンチスト過ぎるということで彼を絶対に許さず、地方に幽閉状態にしてしまったというようなことがありました。それに対して日本では鳥居先生が岩橋 武夫さんに話をして是非エスペラントを普及させていきたい、そのためには辞書が要る、何とか作って欲しいということで、それを受けて岩橋 武夫さんが自宅に点字文明協会という看板を掲げ、製版機と印刷機を揃えて、エス和辞典を刊行した、それが日本ライトハウスの創設なのです。そういう意味でエスペラント仲間で、しかも国際的・平和的でロマンに満ちたグループの中から日本ライトハウスも生まれてきた。そういう風に思っております。  私事になりますが私は昭和27年(17歳、高校2年生)の時に失明して、その後自宅療養で2年ほど寝たきりの状態でした。回復して附属盲学校に入ったのが昭和30年(1955年)でした。その年ちょうど教科書がなく、高等部にせめて一揃いの教科書をということで全国の生徒会に呼びかけ、全国点字教科書問題改善促進協議会(全点協)を結成して非常に精力的な活動をしました。9月に始めて、11月には就学奨励法の高等部適用ということが決まり、次年度から高等部にも教科書は全て無料で配布するということになりました。ただ、全点協には二つの目標がありまして、一つは通りました。国立の点字出版所を作るというもうひとつの目標は残っておりましたが、色々な困難があり、事実上運動は終結させました。  ちょうどそのころ、鳥居 篤治郎先生が点字の教科書その他が非常に不統一である、これを何とかしなければならないということで、日本点字研究会を発足されました。それからの鳥居 篤治郎先生との関わりの中で、いろいろとご指導をいただき、お手伝いをさせていただきました。日本点字表記統一のための発刊作業、そして全日本盲学校教育研究会(全日盲研)に点字部会が設けられ、肥後 基一先生らの点字出版界も含めて、41年の日本点字委員会の発足などにもご尽力いただき、そのご意志を受け継いで、現在の私があります。  私が63歳の時に孫が生まれまして、その時に、この孫が成人するときに私は83歳になる。その時、かくしゃくたるお爺ちゃんとして孫と対峙したいという目標を設定しました。そして毎日を張り切って、企画し立案したものを実現していく、失敗したら何が悪かったのかということを常に顧みながらみんなと一緒に色々なことをやっていこうという気持ちでおります。  この、第25回鳥居賞をいただいたということは、最初にも申しましたように、尊敬しております故鳥居 篤治郎先生を讃える賞をいただいたということで、本当にうれしいことです。それを励みとして今後も頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。  本当にありがとうございました。 酒井 久江氏の挨拶  本日は鳥居伊都賞を頂戴いたしまして誠にありがとうございました。  視覚障害者と関わりをもちましてから、私にとっては46年余が過ぎましたが、その後、聖明福祉協会と出会い、全国盲老人福祉施設連絡協議会(全盲老連)の仕事等をさせていただき、多くの方々に支えられて、ただ自分の仕事を全うしよう、そういう努力をしてきただけと私は思っておりましたが、このような名誉ある立派な賞をいただけましたことは、お知らせをいただいた時、本当に驚き身に余る光栄とありがたく思っております。  ただ今、狩野代表から表彰状を頂きました。 勿体ないようなお言葉を頂戴いたしまして、特に、狩野先生には船岡寮での全盲老連の研修等でお世話になりました関係もございまして、先生から頂戴出来ましたことは本当に嬉しく思っております。  船岡寮が建設されてからもう随分になりますが、その間全盲老連の研修等に、各寮長さんには色々とお世話になりました。特に田村 敬男先生(初代船岡寮長)のご在職中には研修もたくさんしていただきました。先生は長野県のご出身でございましたので本当に私もかわいがっていただきましたことを嬉しく思ったわけですが、その場所でこのような賞を頂戴できましたこと、本当に嬉しくて感極まっております。長い間の視覚障害者の方々との関わりの中で、毎日たくさんのことを学ばせていただくだけで、私などは本当にたいした仕事もできなかった訳でございますので、この賞は気恥ずかしい思いで頂戴した次第でございますが、加えて嬉しくも思っております。  鳥居先生と伊都様のことは、私はお目にかかったことはございませんが、私共の本間理事長とは古くからのお付き合いがございまして、色々とお話もうかがってまいりました。何かことある毎に鳥居先生のお話や、伊都様とのすばらしい交わりのこともお聞き致しました。日本の盲人の父と慕われ、そしてたくさんの功績を遺された鳥居先生を伊都様が深く豊かな愛情で支えられ、先生の亡き後も常に周囲の方々に温かい心遣いと愛を与え、ふり注いで来られたこと、そしていつも前向きに美しく人間らしく生きたいとおっしゃっていたということを読ませていただきましたが、本当に素晴らしい方と、感銘を受けてまいりました。私が聖明園に参る前ですが、聖明園にもご夫妻でお越しいただいたと伺っておりますので、お目にかかれていればとても嬉しかったなと今思っております。  伊都様は歌にも造詣が深い方だと伺っておりまして、歌集等も拝見させていただきました。その歌の中で「高齢にも咲く花ありやその花を求めつ吾は生きつぎゆかん」と歌われたお歌がございました。伊都様のこのお歌を目標にこれからの人生、私もしっかり歩んで参りたいと思います。皆様のお支えとご指導を今以上に頂戴をいたしたいと思っております。  本当に今日はありがとうございました。 用具販売コーナー(第5回) −− ゲームで楽しむ −−  「スペードのエース!」「わー、切り札やぁー」休日、特に夏休みやお正月に、カードゲームにはまった覚えはありませんか?  「孫がたずねて来るとオセロの相手をさせられるんや」と、うれしい悲鳴の方もいらっしゃるでしょう。視覚障害者の方はどんなふうにゲームを楽しんでいるのでしょうか?  トランプやウノなど、カードには点字がついています。オセロの駒には白面はツルツル、黒面には渦巻き状の凸線があり、視覚障害者と晴眼者が一緒に楽しめる工夫がされています。ライトハウスのクラブハウスで行われているオセロサークルでもこのオセロ板が使われ、熱戦がくりひろげられています。このほかにもクラブハウスには囲碁、将棋サークルもあり、皆さん楽しんでおられます。  最近再び静かなブームをよんでいるルービックキューブ。赤、白、黄色、青などの識別をツルツル、ザラザラ、丸印、点々、プラスマーク…と種類のちがう凸凹マークが並んでいます。一般のゲームでも、ちょっとした工夫で視覚障害者にも楽しめるものに早変わりです。  あなたも、久しぶりに童心にかえって頭の体操をしてみませんか。 *お問い合わせ・ご注文はライトハウス用具コーナーまで(商品によってはお取り寄せの物もございます。) [P6] ほっとヴォイス Vol.2 インタビュー:編集委員 矢部 2回目は、京都ライトハウス情報ステーション(点字図書館)を利用されている、佐久間 舞さんにお話をうかがいました。  情報ステーションを利用するようになったのは、京都府立盲学校に通っていた頃ですから2年ほど前からです。大学に入ってからの方がよく利用させてもらっています。特にプライベートサービスでは、講義に間に合うよう、かなり無理をお願いしています。  ライトハウスの使い心地はとても良くて、不満はありません。  これからお願いしたいのは、自然科学系の本を充実させて欲しいと思います。 3年ぶりの機器・用具展に350人  「見えにくい人・見えない人のための機器・グッズ展」を9月30日(日)に京都ライトハウスで開催いたしました。京都・滋賀地域におきましては、ちょうど3年ぶりとなり、新しい機器や便利なグッズなどもずいぶん豊富になっていますので、直接手に触れてみるよい機会となりました。今回は前回を上回る30社の企業・団体のご出展を得ることができました。一週間前にも大阪で開催されるなど各地で展示会が開催されているうえにこの日は亀岡での催しも重なり、しかも雨が昼まで続きましたが、350人のみなさまにお越しいただくことができました。特に視覚障害のみなさまからは、じっくりと説明を聞くことができてよかった、との声が多く寄せられています。ご出展いただいたみなさまをはじめ、会場での手引きなどにご支援いただいた35人のボランティアの方達に厚く感謝申し上げます。 [P7,8] 部 署 通 信 ライトハウス だより  ☆情報製作センター☆  ワコール労組のご援助で 「京都のガイドブック」を 全国の点字図書館と盲学校に配布  今回製作したのは、山と渓谷社のガイドブックシリーズの『たびんぐI京都』(点字版全5巻)です。観光でますます注目を集めている京都ですが、点字の総合的なガイドブックがなく、何とか出版したいと思っていました。  全国の点字図書館と盲学校に配布のご希望をお伺いしたところ、予定枠の60セットをはるかに超える80施設から申込をいただき、うれしい悲鳴を上げました。  配布先からは、感謝のお便りをたくさん頂戴しました。  標記のガイドブックは全16巻で全国を網羅しています。引き続き人気の高い観光地から順番に発行し、「点字版でも全国のものがありますよ!」と言えるようにしていきたいと思っています。  拡大教科書の講習会を 点友会と共催で開催  7月29日(日)、拡大教科書の入門講習会を開催しました。  講習会では、弱視児の見え方、拡大教科書製作の基本ポイント、当事者からの「拡大教科書が非常に役に立った」というお話、実際の製作方法、実物の展示など、びっしりの日程で学習しました。講習会終了後、これからの活動について積極的に参加の意向を示していただき、大きな成果があったと思います。  現在、拡大教科書のほとんどがボランティアグループによって製作されていますが、力量的にほぼ限界に達しており、これ以上は受けられないと悲鳴が上がっています。国に対して、製作基盤の整備や必要な予算の確保などを要望しながら、施設として関わりを深めていきたいと考えています。  ☆らくらく☆  最新の救急法を学びました!  8月7日(火)に京都市北消防署のご協力を得て、救急救命法の研修を行いました。警防課・消防指令の鈴木氏に指導に当たっていただきました。他部署も含め15人の参加で、AED(自動体外式除細動器)の使用方法などをはじめ最新の救急実技を学びました。  最初に、救命の連鎖と我々の役割など最新の救急の考え方をじっくり学んだ後、人形を使った心肺蘇生の方法の実技練習を行いました。対象者の反応確認から周囲への注意・応援喚起、胸骨圧迫のリズムや、AEDの使用の手順を実際に人形に貼り付けるなどして、3時間をフルに使って習得しました。  「日本版救急蘇生法の指針」が2005年に改定されたことやAEDの普及などで、このような講習は現在社会的関心が大きく高まり、開催要望が非常に増えているそうです。らくらくでは、協力医である伊東医師のご指導の下、この「指針」の解説書を購入したり、「赤十字救急法」の研修会に参加するなどして知識・技術を向上させ、利用者の方々の安全が守られるよう努めています。これからも研鑽を続け、安心して利用していただけるライトハウスを目指していきたいと考えています。 ※AEDはライトハウス本館と船岡寮で、1器ずつ購入しています。本館では1階事務所のカウンターに設置しています。  ☆船 岡 寮☆   ビアガーデン風夕食に ハムスターズ来たる!  1年に1度の「ビアガーデン風夕食」を、9月8日(土)に船岡寮の食堂で行いました。飲み放題・食べ放題のような大がかりなものではありませんが、焼きおにぎりや田楽など居酒屋的なメニューが揃い、利用者の方が楽しみにしている行事です。  「ビアガーデン風夕食」で利用者の方が楽しみにしているのは、音楽の生演奏です。外出したり生で音楽を聴く機会が少ない利用者の方が多いので、気分転換にもなるでしょう。また、耳を音楽に集中させながらご飯を食べることは、いつも以上に五感を働かせているのではないかと思います。演奏をしてくださったのは“ハムスターズ”という、ライトハウスを拠点に活動されている視覚障害者の方のグループです。今回は7人の方がギターやアコーディオンなどの色々な楽器で懐かしい曲を演奏してくださいました。知っている曲を口ずさむ男性利用者の方、普段は横になっていることが多く行事には参加されることが少ない女性利用者の方も、手拍子をしながら聴いておられ、利用者の方からはアンコールの手拍子まで…。短い時間ではありましたが、本当に楽しい時間でした。  ハムスターズの皆様、どうもありがとうございました。 [P8,9,10] *今回が最終回となります。 濱本捷子さんの 本を発売しています! 『かっちゃん拝まんせ』濱本捷子/著  発行/京都ライトハウス・大活字 定価 1,600円+税  今回の著書は前作「盲目は不自由なれど不幸にあらず」(私の歩行訓練日誌)に、50歳を過ぎて視覚障害者更生訓練施設に入所することになるまでの半世紀を新たに加筆して出版したものです。全編を通してリズミカルなタッチで表現される彼女の明るさ、強さが多くの視覚障害者に希望を、晴眼者に感動を与える珠玉の一冊です。    「あの日・あのとき」  鳥居寮から本館までの道を辿って行くと、門の左手に八重桜が咲いていた。ふっくらしたその花びらを先生が触らせてくれた。中庭にあったびわの木のまるく色づいた実を、みんなで分けて食べた。ロビーのソファーにはいつも誰かが座っていた。話しかければ、すぐに心が繋がった。靴の音、白杖の音、がたびしと鳴る引き戸の音など、木のぬくもりを伝えてくれたライトハウスのあの古い建物のすべてがなつかしい。  不安と緊張のかたまりの中で始まった生活訓練のあの日・あのとき ・・・。今はそのすべてがなつかしく、そして暖かい。 「メモリアル・ライトハウス2002」より (濱本 捷子著『かっちゃん、拝まんせ』から) おしらせ ■次の通り、人事異動を おこないましたのでお知らせします  退 職 平成19年8月31日付 FSトモニー       冨島 俊枝 法人事務所         増田 真由美  採 用 平成19年8月1日付  相談支援室(ほくほく) 岩井 授身 平成19年9月1日付  相談支援室(ほくほく) 青木 章 ■年末年始の休館について  年末年始の休館は、次の通りとさせていただきます。  12月28日(金)の夜から1月3日(木)の夜までは宿直および日直とも不在ですので、ご了承下さい。  各事業所の年末・年始の休業につきましては、別途お知らせいたします。 昼(9〜17時) 夜(17時以降) 12/28(金)開 館 休 館 12/29(土) 〜 1/3(木) 休 館 休 館 1/4(金) 開 館 開 館 ■あい・らぶ・ふぇあ開催のご案内  〜目で見る!手で見る!耳で見る!〜 日 時:2008年1月24日(木)〜27日(日)10:00〜18:00 (27日は17:00まで) 場 所:大丸京都店 7階南側 特設会場 内 容:絵画コンテスト、様々な体験コー ナー、インターネットで交流 など 問合せ:京都ライトハウス     TEL 075-462-4400       FAX 075-462-4402     E-mail info@kyoto-lighthouse.or.jp ■「2008年度京都ライトハウス点訳 ボランティア中級講座」開催のご案内  京都ライトハウスの視覚障害者情報提供部門(情報ステーション・情報製作センター)の点訳ボランティア・点字指導者(晴眼者)の育成を目的に、標記講座を次の要領で開催いたします。受講希望者は、1月12日(土)以降に配布します開催要項と申込書に基づいて、事前にお申し込みいただいた上で、下記の説明会・受講者選抜試験に必ずご参加ください。 《講座の概要》 【開講日時】 ●金曜コース:2008年6月13日〜2009年2月27日の原則として第2・4・5金曜日(8/8・10/31・12/26を除く)13:30〜15:30 および8/30・11/29の土曜日 10:00〜12:00 ●土曜コース:2008年6月14日〜2009年2月27日の原則として第2・4・5土曜日 (8/9・12/27を除く)10:00〜12:00 および8/29・2/27の金曜日13:30〜15:30 *いずれも20回講座、ただし金・土曜合同講座4回(金曜日2回、土曜日2回)を含む 【開講場所】 京都ライトハウス 【内  容】 『点訳のてびき 第3版』の詳細説明および当施設における取り扱い、読み方練習、点訳・校正練習、資料調査実習 ほか 【定  員】 各コース10人程度を予定 【受講資格】 概ね10回以上の点訳講習会修了者で今回の本講座受講者選抜試験の合格者 【申込方法】 所定の申込書に必要事項を記入して、2月22日までに京都ライトハウス「点訳ボランティア中級講座」係へ。(先着60人まで受付) 《講座の説明会および受講者選抜試験》 【日  時】 3月14日(金)13:30〜(時間厳守) 【場  所】 京都ライトハウス4階ホール 【持ち物】 点字器(点字タイプライター使用の場合は事前に申し出ること。パソコンなどの電子機器と携帯電話の持ち込みは不可)・参考資料・筆記用具 【内  容】 講座の説明および受講者選抜試験(点訳問題・校正問題(墨字で解答)・漢字読み取り点訳問題の3科目) 【問い合わせ】情報製作センター・点字製作 室(担当:渡辺) TEL075-462-4446 FAX075-462-4449 [P11] おれい ■故 森崎 眞千子様  ご親戚の方より多額のご寄贈を賜りました。 ■やすろうチャリティーゴルフ同好会様  6月27日、チャリティーゴルフを開催され、多額のご寄付を賜りました。ご寄付をいただきますのは、今回で9回目となります。 ■京都青年会議所様  7月2日、船岡寮老朽改修費用として、多額のご寄付を賜りました。 ■一谷 孝様  7月4日、授賞記念として、多額のご寄付を賜りました。 ■長谷川 昇治様  7月23日、多額のご寄付を賜りました。 ■国際ソロプチミスト京都−北山様  7月26日、本年もご寄付を賜りありがとうございます。 ■聖母学院吹奏楽部様  8月1日、チャリティーコンサートの収益金より、多額のご寄付を賜りました。 ■河村 つた子様  8月17日、多額のご寄付を賜りました。 ■(株)わかさ生活様  毎月定期的にご寄付を賜り、感謝申し上げます。  皆様からのご厚志はライトハウスの事業運営資金として活用させていただきます。ありがとうございました。 ■椋補装具製作所様  6月5日、ミニステッキ他、多数のご寄贈を賜りました。 ■稲谷 奈緒美様  7月7日、京都府立文化芸術会館にて10月14日に開催のリサイタルに多数のご招待をいただきました。 ■(株)朱常分店様  7月12日、今年の夏も大量のバナナのご寄贈ありがとうございました。 ■長岡 秀年様  8月12日、手作りの長椅子ほか、ご寄贈いただきありがとうございました。 ご寄付ご寄贈ありがとうございます! 次の通り、数々のご芳志をいただきました。厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。         (50音順・敬称略) 2007年6月1日〜2007年8月31日 寄付金 61件  5,356,782円 物品寄付・ご奉仕   145件  【寄付金】 あすなろ会(全国理療教育研究会)、池上忠男、一谷孝、梅原悦子、大内眼科、お気楽ライブ2007、小野健史、加藤愛子、加藤博史、河村つた子、京都青年会議所、京都福祉専門学校、京都府社会福祉協議会、京都府立大学、清瀬美津代、高良冨子、国際ソロプチミスト京都−北山、国立身体障害者リハビリテーション学院、サマー社交ダンスパーティー、清水福子、種智院大学、昭学、(学)浄土宗教育資団佛教大学、聖母学院中学高等学校吹奏楽部、崔春夫、槻ノ木荘、土田正、堤明子、仲島トシエ、長谷川昇治、花ノ坊町東部町内会、原山眼科医院、久江喜代、平松診療所 平松和恵、福田幾子、福知山点友会、松浦木実、森田康之、やすろうチャリティーゴルフ同好会、山崎槇子、弓削経夫、(株)わかさ生活、ワコール労働組合、匿名(18件)  【物品寄付・ご奉仕】 青山弘、あすなろ会、生島芙美江、池田善成、伊佐迪子、五十川静江、磯部治、一谷孝、伊藤治子、稲谷奈緒美、井上ナツ子、岩瀬正美、岩本晃和、上田澄江、内田主男、内田務、浦上清、江原世佑子、大川勝三、大谷八重子、岡本久栄、奥田ゆち子、奥村久子、奥山晴生、梶寿美子、梶原清一、加藤邦子、加藤純、加藤紀江、鎌谷成美、川坂真也、河瀬須恵、北垣せつ子、北村貞人、北村宗昭、木下幸子、木原清香堂茶舗、木村芳子、京都産業大学新社会ボランティアサークル、京都赤十字点字友の会、京都市立楽只小学校、京都トヨタ自動車レクサス北大路、桐山まき子、琴松会、クサカ自動車(有)、草刈恭子、(株)公益社、上阪禎子、小谷澄子、サークルにじ、斉藤紀美子、佐川せつ子、佐々江温子、佐々木サキ、塩見章子、柴田慶子、シミズ・ビルライフケア関西、(株)朱常分店取締役社長内田吉治、白坂澄夫、鈴木さほ、関昭一、竹内治代、武村博、田中耕一、田中武、田中満子、田中みゆき、田辺誠子、谷川正雄、谷口敏、辻謙一、辻田里津子、点友会、渡守稔、永井美知子、中江利彦、長岡秀年、中島田鶴、中島美津子、中谷隆一、西川千鶴子、西久保京子、西野和子、西野美代子、西村ゆり、日清医療食品(株)近畿支店、野間赳夫、橋本敏夫、長谷川きよ子、畑勇子、服部テル子、花ノ坊町東部町内会、林次郎、林晃次、早水久一、馬場康子、東田マサ子、広瀬かをる、深尾泰司、吹野喜久子、福井瑛子、福島洋子、福見久代、藤井綾子、藤田慧子、プチトマト、北條瀧枝、細谷昌子、堀井冨美子、堀居三枝子、前田不二子、前中知栄、松本恭子、松本すみ子、美内輝子、水口喜代子、三井住友海上火災保険、三村敏子、三好和夫、椋補装具製作所、村尾秀子、村上恵子、本草野政雄、森初子、森野敏恵、柳瀬京子、薮佳子、山口英太郎、山下祐嘉里、山田恭子、山田美智子、山本紗英子、山本早苗、山本善男、湯浅昭次、吉田武彦、吉田善次、朗読グループあいあい、ワコール労働組合、渡部隆三、匿名(5件) 京都ライトハウス後援会より  次の通り、後援会費と運営資金寄付金を納入いただきました。会員の皆様のお名前を掲げ、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。 (50音順・敬称略) 2007年6月1日〜2007年8月31日 後援会費   197件 394,000円 運営資金寄付金 103件 561,995円 愛きもの、青木泰三、赤松春義、秋田絢子、秋山順子、荒木靖子、庵原清、石川直子、石黒メディカルシステム(株)石黒忠夫、石原かおる、井尻和子、磯村春子、市木益次郎、伊藤眞一郎、井上しのぶ、井上信一、井上勢津子、井上高行、井上正己、今井茂野、今堀源之助、入江裕、岩井キヨ、岩佐千寿子、岩崎篤弘、岩野キミ、岩本晃和、上嶋洋子、植田夏、上村幸代、内田茂、内海衛、梅原悦子、襟川千春、園城寺住職 福家俊明、遠藤維久子、圓越文子、大頭昭一、大口泰子、太田寿、大坪郁子、大藤恭代、大西明絵、緒方裁吉、岡田ゆき子、岡谷房江、小川和恵、尾ア淳、小関徹・克美、垣谷忠雄、香西朗、梶内正富、梶島スズ子、片岡泰子、片山典子、片山昌子、勝山靖雄、加藤継夫、金綱隆弘、鎌田啓子、亀井陽子、川崎敦子、河原林弘美、北村裕喜子、木下茂、清益英雄、久世尚、久保和彦、高良冨子、小島文夫、小西吉太郎、木の芽京都句会、近藤美也子、酒井幸三、阪本孝子、酒元人四、佐々木清八、ささご会、佐藤令子、佐野眼科診療所 佐野裕志、四方幸枝、篠田泰明、下山恵美子、昭学、須河由里、鈴木清視、鈴木茂嗣、鈴木f、鈴木初枝、鈴木昌子(左京区)、鈴木昌子(南区)、角喜代子、隅田眼科医院 隅田義夫、住谷高子、井ゆり、高島章江、松眞弓、高矢華代、武居桂、竹岡繁、竹田義行・恵美子、竹村成子、館林喜美子、田中嘉代、田中武、田中汎子、谷川郷子、谷川正雄、谷口清美、谷口敏、谷口智慧、玉田光子、張文玉、津江叔子、塚本文啓、出合勝二、出嶋泰子、寺井和子、寺村美春、土岐憲三、冨岡美知子、内貴栄美子、内藤俊夫、中川正敏、仲島トシエ、長島盲人会、中田英子、中田景子、永田萠、中谷臣、中根しづ子、中村秀、中山いと子、泥順彦、西谷康弘、西村眼科 西村久子、西村清栄、沼田雄至、野口美子、野崎義久、野原康、野村順栄、萩原文子、服部俊子、埴原和子、馬場衛、葉満啓祐、濱本捷子、林勝治、馬場康子、日置美代、東義人、平川公義、平島澄江、平間仁、深江初枝、深見節子、藤代禎子、藤村由喜子、藤山和子、藤原一宏、星川節子、堀井功、本庄英雄、本田喜久江、町田昭、松谷一恵、松本哲子、松本マサ子、松本正路、水口幸一、水谷孝昭・史子、水野雅文、南初美、宮崎富美代、村上志奈子、村上幸子、本野妙子、森和彦、森利雄、森水恵、森下令子、森田康之、安井ひでこ、安田隆、安村喜三郎、山口和夫、山崎陽子、山下晋三、山田順三、山中良三、山本紗英子、山本澄子、山本トミエ、山本雅子、山本光子、湯田福子、横山幸男、吉岡正子、吉田博之、吉武顕、吉村市太郎、寄下博司、洛星中学・高等学校、渡辺榮子、渡辺文子、匿名(2件) 編集後記  厳しい暑さだった夏も過ぎて、ようやくすごしやすい季節になりました。  京都ライトハウスは、10月から新しい事業に乗り出しました。  吹いて来る秋風のように、さわやかな気持ちですごしましょう。      情報ステーション(Y)