第37回鳥居賞は長谷川貞夫氏、第23回鳥居伊都賞は井上英子氏が受賞

2019年09月30日 公開

去る9月11日(水)、京都ライトハウスあけぼのホールにおいて、鳥居賞・鳥居伊都賞の伝達式が約60人の参加で行われ、第37回鳥居賞受賞者の長谷川貞夫氏並びに第23回鳥居伊都賞受賞者の 井上英子氏に賞状と記念品・副賞が贈られました。

長谷川貞夫氏は、東京教育大学附属盲学校高等部理療科に入学されたとき、点字で発行されている教科書の少なさに疑問を持ち、全国盲学校生徒点字教科書問題改善促進協議会を組織され、点字教科書を要求する運動を中軸となって活発に進められるなど、視覚障害者の情報保障の問題に積極的に関わられました。

また、研究活動においては、コンピューターを用いた自動点訳、点字からの日本語入力を可能にするため、従来、仮名体系しかなかった点字で漢字を作る「六点漢字体系」を着想され完成されました。また、点字を振動で表現する「体表点字システム」研究、その振動を使って会話のできる携帯電話「ヘレンケラー電話」を考案され、盲ろう者のために実用化させる活動を続けておられます。さらに空の月などの遠隔物体を、最新機器を利用して、手で立体的に触知する研究に取り組まれるなど、絶えず先駆的、精力的な姿勢で進んでこられました。これらのご業績は、視覚障害者福祉の向上に大きな力となっており、鳥居賞に値するものと高く評価をされました。

井上英子氏は、社会福祉法人日本盲人職能開発センターで長年にわたって勤務される中、高齢・障害・求職者雇用支援機構の障害者雇用管理サポート協力専門家としての協力など視覚障害者への就労支援の分野で活躍をされました。

退職後、視覚障害者就労生涯学習支援センターを代表として開所され、IT技能取得・向上、一般教養研修の実施などのスキルアップの取組を進められ、手厚い就労支援を行なわれています。さらに、視覚障害者雇用就労支援連続講座を実施するなどの企業の人事担当者への理解をふかめる活動、指導者の育成・拡大についても創意工夫され、現在も、より効果的な講習・指導法を開発しつつ、一人でも多くの視覚障害者の就労とQOLのための共生システム作りを進めていきたいと支援活動にご尽力されています。これらのご業績は、視覚障害者福祉の向上に大きな力となっており、鳥居伊都賞に値するものと高く評価をされました。

表彰状授与の後、長谷川貞夫氏からは、「視覚障害者の文字問題に続け、空の月などの遠隔物を立体触知する研究」、井上英子氏からは「視覚障害者の就労支援」と題して、記念講演をいただき、お二方のご業績を改めて深く学ばせていただきました。

鳥居篤治郎先生の生涯を描いた絵本「京都ライトハウスの創立者 鳥居篤治郎の生涯」のお披露目、配布などもあり、改めて鳥居先生や伊都様のご偉業を胸に刻む秋の一日となりました。

写真
受賞される長谷川貞夫氏
写真
記念講演をされる井上英子氏
  • 通う
  • 暮らす
  • 相談する
  • 楽しむ
  • 購入する
お問い合せ先一覧 | アクセス | サイトマップ | サイトポリシー | Facebook 運用ポリシー | 個人情報保護方針 | アクセシビリティ方針+