声のデータが、他の障害者にも利用できる・・・ー京都の蹴上でマルチデイジーの国際会議ー

はなのぼう 2009年02月20日号
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 2月の2日から7日まで、「デイジーコンソーシアム」と関連会議が東山のふもとの京都市国際交流会館で開催されました。今や視覚障害者にとって欠かせなくなっているデイジー、その特性を生かして、視覚障害者からすべての障害者のための

デイジーへと活用が急速に拡がってきています。

 いまようやく日本でも注目されはじめた「ディスレクシア」、目が見えるのに文字は読みにくい方々です。昨年秋にNHKで取り上げられ、主演の片岡鶴太郎さんもピカソもディスレクシア?と、これまで知られなかった「障害」に苦しめられている人たちが少なくないことが話題になりました。

 デイジーの技術によって、今読んでいる部分の文字が明るく示され、声とともに画面上を動いていく … 多様な「情報障害者」に、多彩なデイジーが大きな効果をあげています。実は、合成音声ではない人間の声によるデイジーの音声データが、

ボランティアの方々によって、いま世界で最も多く製作されているのは、日本の視覚障害者用のデイジーデータなのです。でも、発達障害のお子さんが「ハリー・ポッターをデイジーの音声で読みたい」と点字図書館に頼んだけど無理だった、という事例もあります。

 この貴重な音声データが、著作権法の改定によって、視覚障害者だけでなく、必要とするすべての障害者にも利用できるように拡がろうとしています。この著作権の改定案は、今の通常国会に出され、来年1月からの施行を目指しています。ボランティアのみなさんのご努力で製作された多数の貴重なデータが他の障害にも利用できるのはすばらしいことです。

 これは、視覚障害者を筆頭とする「情報を必要とする人々への情報補償」という面での協力でもあり、非常に大切なことだと思います。なお、合わせて、「市販される音声図書があれば除外される」、つまり購入可能なら購入して貸出などに供することも明記されるようです。点字図書館も、今まで以上に購入費が必要になってくることでしょうが、今回の著作権法の改正は大切な情報をより広く活用して、より大きな力で情報を補償していくための重要な一歩だとも言えるでしょう。(加藤俊和)

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