拡大読書器も「練習」あってこそ生きる? = 多くの人が“船酔い”状態を経験して押し入れへ! =

はなのぼう 2007年10月号
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9月22日から24日まで、大阪でロービジョン関係の研究発表の大会が開催され、約800人の方々が参加されました。日本ロービジョン学会と日本視覚障害リハビリテーション協会が合同で開いた3回目の大会で、来年からはまた別々の開催になるとのことです。

その中で、ちょっと気になる発表がありました。「拡大読書器はすばらしい、よく見える、と入手する人が多い道具。でも、長く見ていて“船酔い”のような状態になり、頭痛や吐き気がしたりして使用を断念した人もかなりおられる。」という発表でした。前々から言われてきたことではあるものの、このような場で発表されることは珍しいことでした。

この原因は、「拡大読書器の使い方」にある、とずいぶん前から指摘されています。晴眼のときのように台を動かすと、目も画面上を動いてしまうので、“船酔い”がなかなか避けられません。例えば画面の左上隅を「固視」して、そのまま本などを置く台を動かしたり、連続図形を書いていく、などの練習をすることでかなり効果があるという実践が積み重ねられていますが、学会などではほとんど発表されていません。

ロービジョン者にとって重要な拡大読書器の多くが利用されていない、というのはもったいない話です。正しい使い方を練習してからじっくりと使えば、楽に読んだり書いたり編み物をしたりできます。拡大読書器はもっと利用されて、生活の充実に結びつけたい道具です。

なお、「拡大読書器練習ガイド(卓上型、スキャナ型)」という資料(735円)が昨年から販売されています。黒地に白文字を主体にした印刷の見やすい資料です。これはナイツという会社が“心意気”で出しているもので、同社の製品用ということだけではなく、他社製品でも同様に使えます。このような資料も含めて、正しく拡大読書器を使える方々が増えることを期待したいものです。

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