帝国書院が点友会とともに弱視者用地図の製作= 新しい「拡大小学校地図」が来年度から =

はなのぼう 2007年9月号
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点友会は、点字や拡大の教科書を含めて全国的な活躍で知られているボランティア団体ですが、その点友会の働きかけで、学校地図の最大手出版社の帝国書院が「拡大小学校地図」を製作することになりました。
教科書関係の原本を発行している出版社が大活字版の製作を手がけるのは国語の光村出版だけでしたが、点友会の努力でやっと2番手が現れました。

拡大教科書は、盲学校小中学部用について基本教科だけはなんとか製作されています。でも、弱視生徒がずっと多い一般校用の拡大教科書については、昨年8月号でもふれましたが、全面的にボランティアに頼っています。
「墨字出版社が拡大教科書も用意すべきだ」との要望も出されています。でも、多大な製作経費がかかるために光村しかなかったのでした。

 今回の地図帳はすべてのページがカラーであり、拡大版では150ページ以上になってしまいますので、編集製作費は数百万から一千万円もかかります。でも、1セット3万円に抑えて頒布されることが決まりました。多くの生徒に利用してもらわないと多額の赤字負担が発生してしまいます。

 なお、触わる地図については日本国際地図学会の中に触地図専門部会が設置されて私が主査もしていましたが、今回の拡大地図については若干の橋渡しにとどまりました。

これからは専門的・技術的な取り組み、そしてより見やすい弱視者用地図をもっと広めていく必要がありそうです。

 なお、価格については、弱視学級などの生徒については個人負担はありませんが、そのような支援のない弱視児やそれ以外の障害児らに対しては原本価格である1000円とし、成人の弱視の方へは低い価格での頒布も検討されています。何とか年間150部以上利用されることを目指して、「こんな見やすい地図帳が発行された」ことを広めていきたいと思います。

 特別支援教育は、一人一人の生徒が必要としている教育が行われなければなりません。必要な教科書すらボランティアが作らなければならないなんて、本来はおかしいのです・・・。

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