「情報」でまず必要なのは SPコード?

はなのぼう 2007年2月号
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いろいろと問題点が指摘されてきた「障害者自立支援法」ですが、今年度の補正予算で見直しがはかられる部分があります。その中で「視覚障害者情報支援緊急整備事業」の予算として、急きょ各自治体に100万円が付くことになりました。各市町村すべて同じ額で市町村の負担がないという、最近ではまず例を見ない予算です。ただし聴覚なども含めての話ですから、視覚障害としては半額の50万円として考えている市町村が多いようです。問題はこれで何を「整備」するか、です。

2月始めに、この予算を「スピーチオ」などで知られているSPコードの普及に当ててほしいという文書が各自治体に届きました。日本視覚障がい情報普及支援協会というSPコード普及団体と日盲連の連名の文書です。

SPコードが普及し、スピーチオやテルミーという装置に差し込めば音声の情報が得られる…これは興味深い方法の一つです。ただ、「視覚障害者にとって最も必要」かというと疑問が残ります。コードがなくてもいろいろな墨字を置けば読んでくれる機器やデイジーの機器、今回厚労省は認めたが市町村ではまだのところが多い点字ピンディスプレイの普及のための貸し出しなどに利用した方がよいのではないか、などと思えるからです。

デイジー機器よりも早く日常生活用具に認められたのにこれまでなぜ普及していないのか、一口で言えばSPコードを作るためにはワードで文書を作ればすぐ、と言われていますが、きちんと音声で聞けるようにするには手間がかかります。単純な文章だけでも、一つのマークに入るのは800字で通常の墨字の半分ですし、図や表が含まれていると相当な時間がかかる、つまり人手や人件費がかかるからです。なお、印刷方法と紙の質も限定されます。

視覚障害者にとって本当に必要な情報機器は何か、みんなでもっと考え、市町村に要望していくことがますます必要になってきています。

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